2025年8月26日(火)に関西イノベーションイニシアティブ様と大阪・京都・ひょうご神戸コンソーシアム様主催の「第3回 京阪神 三都X(cross)」に未来X(mirai cross)が協力し、講演会・ピッチ・交流会を開催いたしました。(第1回は2024年5月に大阪で開催、第2回は2025年1月に神戸で開催)

三都X(cross)は、参加した金融機関が中堅・中小企業を含めた取引先企業へスタートアップの情報を発信し、京阪神(三都)一体でオープンイノベーションの機運を高めていくことを目的としたイベントです。
第3回はヒューリックホール京都で開催し、現地には京阪神を拠点とする21の金融機関より70名の他、メディア、各企業のご担当者様やスタートアップ等、約120名の皆さまにご参加いただきました。
開会挨拶では、関西経済同友会 角元終身幹事より、三都Xのコンセプトであるスタートップの成長には売り上げが立つことが重要であり、その連携先には中堅・中小企業も対象となることを会場の皆さまと共有されました。そのうえで、スタートアップの魅力を企業に伝えるためには金融機関の果たす役割が重要であり、正しく伝えていくためにX Innovation Sheet(クロスイノベーションシート)(※以下「XIS」とする)の活用が重要であるとのメッセージをいただきました。
(※)X Innovation Sheet(クロスイノベーションシート)… スタートアップの「事業概要(強み)」・「どういう業種との連携を希望しているか」そして「その業種にとってどのような効果が期待出来るのか」を1枚に纏めて作成したもの。当シートの狙いは、事業会社とスタートアップとの共創推進が、効率的且つ効果的に数多く進展し、オープンイノベーションが活性化することを企図。
続いての講演では、京都経済同友会 榊田代表幹事より、関西が今後も成長していくためのポイントは、「柔軟な発想力」、「オープンイノベーションの実践」、「共感で繋がるコミュニティの形成」だとメッセージをいただきました。また、現在世界市場の成長と進化の中心はインドで、非常に柔軟な発想を持った若くハングリーな国であるとし、そのうえで日本がこれから成長していくための具体策は3つのX(「京都×大阪×神戸の『三都X』」、「ソーシャルイシュー×テック」、「スタートアップ×企業」)だとご意見をいただきました。
その後のピッチには、京都・大阪・ひょうご神戸のスタートアップ6社が登壇し、三井住友銀行が作成したXISを活用して希望提携先に向けてのメッセージ発信を行いました。後日、参加した金融機関が本シートを自身のお客様である事業会社に展開して、ビジネスマッチングに繋げていく予定です。
ピッチに登壇いただいたスタートアップ企業は以下のとおりです。詳細な事業内容は各社のHPでご確認いただけますので、ぜひご覧ください。
スタートアップピッチ参加企業様
<以下、敬称略、ご登壇順>
-
株式会社STAR UP(京都)
AIを活用した共同開発・新規事業開発、AIプロダクトの開発。 -
株式会社あかり保証(大阪)
身寄りのない高齢者・障害者向けの身元保証及び連帯保証サービスの提供。 -
株式会社for Crafts(ひょうご神戸)
開発ノウハウを蓄積する食品製造AIプラットフォーム「CRFT(クラフツ)」の開発。 -
株式会社バイオーム(京都)
生物情報アプリ開発・運営、生物多様性可視化システムの提供及びコンサルティング。 -
株式会社EX-Fusion(大阪)
核融合反応からの発電による商用炉の実現及び技術転用。 -
株式会社PITTAN(ひょうご神戸)
微量生体成分分析技術の開発、及び超小型かつ超高速分析装置を用いたヘルスケアサービスの展開。
最後は京都大学イノベーションキャピタル株式会社 楠美代表取締役社長にご登壇いただき、会場の金融機関の皆さまに対し、「XISはスタートアップの情報をコンパクトに可視化してある」として積極的な活用の後押しと、関西の大学発スタートアップが東京に拠点を移している現状への危機感から、「金融機関の力で関西エリアを盛り上げていきたい」との熱いメッセージをいただきました。
閉会後の交流会(名刺交換会)では、XISを手に協業の可能性や各スタートアップの事業への更なる理解に向けた対話の時間として、皆さまお時間ギリギリまでご参加いただき、非常に熱量の高いイベントになりました。

(事務局メールアドレス)


